【おかげ様レポート🍌】旅するみかんCafé➀エクアドル~夢を叶えるマジカルバナナ
先週の土曜日(2024年10月5日)に開催した《旅するみかんCafé➀エクアドル~夢を叶えるマジカルバナナ》は、私にとって新たな一歩となった記念すべきイベントでした。
その理由は、これまでずっと、企画・料理・告知・運営…を自分一人でやってきた『世界旅人サロン(世界各地をテーマにしたトークと体験の集い)』を、別の屋号で仲間とともにチームで共催した第一回目だったから。 それは私にとって、◎互いにサポートし合える心強さと共同創造の楽しさ・面白さ、◎ゆとりをもって持ち場に集中でき氣楽さが倍増する実感、◎今まで繋がりのなかった方々とのご縁も大きく広がる喜び…をヒシヒシと感じさせてくれた、新たなパワーと感謝に満たされる体験でした。
ことの発端は、子育てしながら絵本セラピストとして活躍するゆうこりん(田丸祐子さん)の講座を受けに行ったこと。 そこで出会ったミリーちゃん(東峰かおりさん)とゆうこりんは、『ミカンズコーヒー』という屋号で“手煎り生鮮コーヒー(専用のセラミック焙煎器で手煎りした生豆を、煎った直後~最大7日以内に味わうフレッシュなコーヒー)”をイベント出店で提供しているユニットで、 自己紹介から旅話に発展してアレコレおしゃべりしているうちに、ふたりが「みづほちゃんの旅話をコーヒーを飲みながら聴くコラボイベントやろうよ!」と言ってくれて、ミリーちゃんの閃きによってその場で『旅するみかん』というタイトルが誕生!
「場所は、キッチンも借りられるし酵素玄米ランチも出してもらえる、“もりたカフェ”さんがうってつけじゃない?」となり、〈旅トーク×手煎り生鮮コーヒー×酵素玄米ランチ×体験ワークショップ〉のお楽しみテンコ盛り企画がたちまち出来上がったのです!ヽ(≧▽≦)丿
私は広告代理店のコピーライター時代、優秀なグラフィックデザイナー達と競い合うようにアイデアを出し合い形にしていく日々を送っていたのですが、ミリーちゃんはその時代を思い起こさせてくれる発想力バツグンのグラフィックデザイナー!
今回も、タイトルのロゴ、告知用のバナー、搭乗券に見立てたネームプレート…と次々魔法のように形が生み出されてくるので、メンバー全員、大コーフン&大感激!
「みづほさん、カロリーヌの恰好でトークしたら?」
「今回はバナナがテーマだから、ワークショップで使う用紙もバナナの形にしようよ!」
…と、グラフィックのみならずイベント全体をぐんぐんデザインしてくれて、私が書いた告知文や提案などにもゆうこりん共々すばやく返信をくれるので、心強さとともに、プランがサクサク形になっていきました。
↑当日はこのイベントの主旨や今回の主役である田辺農園バナナについての私からの簡単な説明に続き、ミリーちゃんとゆうこりんから「ミカンズコーヒー」という名の由来や意味の解き明かしとともに、スペシャルな手煎り焙煎器「いりたて名人」や“本日のコーヒー豆”についての解説があり、その後いよいよ南米エクアドル・マジカルバナナの世界へ🛫
ミカンズコーヒーのお二人による香ばしい“手煎り生鮮コーヒー”をいただきながら、まずは絵本セラピスト・ゆうこりんによる、私が世界6大陸60か国を6年旅するきっかけになった絵本『カロリーヌの世界の旅』の読み聞かせからスタートしました。
読み聞かせ後は、30歳からの私の世界旅が始まるに至った経緯をお話し、千夜一夜語れる旅話ラインナップの中から、いよいよ本日の旅先・エクアドルへひとっ飛び!ヽ(^o^)丿♪
世界6大陸60か国6年旅の5年目となる2001年、エクアドルの首都・キトで、旅人たちオススメの安宿(町のステキな広場に面した1泊1ドルの広くてキレイな連れ込み宿(≧▽≦))にチェックインした私は、大勢の若き日本人バックパッカーたちと遭遇。 そのうちの一人の青年が興奮氣味に「これから憧れの短波放送局に行くんだ。僕はこの放送局を訪ねてみたくて、ここまで旅して来たようなものなんだよ!」と言うので、雑誌連載用のネタが欲しかった私は「何それ?!」と前のめりに。
聴けば、その短波放送局は私が生まれる前から「アンデスの声」という番組を放送しているラジオ局で、キリスト教徒の日本人夫妻が、南米に移住した日系人の心の支えとなるべく、エクアドルや日本の様々な情報や音楽などを、日本語で放送しているとのこと。
彼は矢継ぎ早に、
◎幼い頃に遠い地から雑音に交じって音声が届く短波放送を知り、自分でラジオを組み立てチューニングを合わせるまでになったこと ◎天候などの影響で不安定になりがちなチューニング状態の中、周波数がピタッと合って見知らぬ場所からの声や音楽が耳に流れ込んで来た時の興奮とトキメキ ◎雑音を割いて聞こえてくる「アンデスの声」を通して、南半球の赤道直下国という途方もない異国・エクアドルから届く情報や音楽に耳を澄まし、そこに暮らす日本人たちがいることを知った時の驚きと憧れ…
…について語ってくれて、「連絡したら歓迎してくれたので、これからついにその放送局に行くんだよ!」と待ちきれない様子。「私も行ってみたい!一緒に連れてってほしい!」とお願いし、二つ返事で同行させてもらうことに。
結果、ラジオ局の皆さんは招かれざる客だった私も大変歓迎してくださり、本日の収録にその旅人青年とともにいきなりゲスト出演させていただくことになりました。 話し終えてスタジオブースを出ると、そこにたまたま現地在住の一人の日本人の奥様・Uさんが遊びに来られていて、「あら、世界一周中なの?ウチにも先日まで、若い旅人が滞在してたのよ」とのこと。
その奥様はご自身が理事を務めるNPOで小学校を営んでいるというので興味が湧き、取材を申し込んだりしているうちに、なんと幸運にも、Uさんファミリーのご自宅に泊まらせていただけることに…!
そして…そのお宅で朝食をご一緒させていただいた時に出合ったのが、衝撃的に美味しくて、驚愕しながら思わず即座に「もっちり白玉太陽バナナ!!」と命名した、田辺農園の“完熟”バナナだったのです。
(注)↑これは当時の写真ではなく、今の日本のローソンで買ったものです。あしからず~(≧▽≦))
Uさんは私の反応にニッコリしながら「このバナナは日本では食べられないのよ(^_-)-☆」と一言。聞けば、輸出するバナナはすべて青い未熟なうちに収穫し輸送船の中で窒素ガスをかけられて熟すので、木で完熟したものを食べられるのは現地ならではの醍醐味とのこと。
「ウチはこの農園をやっている方とお友達なので、木で完熟したものを特別に届けていただいてるの」との言葉に、このとびきりの美味しさはとてもスペシャルなのだと知ってありがたさが倍増すると同時に、「このバナナの生まれ故郷を取材させてもらえないだろうか…?」とひらめいたのです。
私はちょうど少し前に思いついた『巻き戻し絵本(今手元にあるモノがどこから来てどこでどんなふうに生まれたのかを遡っていく写真絵本)』の構想をUさんに伝え、その最初の候補テーマとしてこのバナナ農園を取材させてほしい旨をUさんに伝えると、すぐ電話で尋ねて下さり、ウエルカムのお返事が!
晴れて、案内役を買って出てくれたUさんの娘さんとともに、首都キトから3~4時間バスに揺られ、熱帯雨林エリアにある田辺さんのバナナ農園へ向かうこととなりました。
「南米に行けば、自由に開拓して自分のものにできる広大な土地と充分な道具があり、家も電氣も完備されている」という政府の触れ込みで、夢とロマンに胸ふくらませ、戦後で物のない日本から、1か月以上船に揺られて日本からエクアドルに移住した、田辺さんのご両親。
着いたみたらその触れ込みはことごとく偽りで、物不足だった戦後の日本に輪をかけてモノがなく、騙されたと氣づいても後の祭り。
日本とは氣候も環境も文化もかけ離れた言葉の通じぬ異国の地で、『緑の地獄』と言われた途方もないジャングルを「血の涙を流しながら」開拓し、田辺さんご一家は、想像を絶する苦労を重ねて来られたのでした。(田辺さんファミリーのみならず、当時の日系移住民の方々のロマンと苦悩と奮闘の日々は、これまで多数の書籍・映画・ドラマなどで伝えられています) それまで栽培していた作物(胡麻や胡椒など)からバナナ栽培に踏み出したのは、長男・正裕さんの発案だったのだそう。
私が訪ねた当時は東京ドーム22個分、今や東京ドーム約110個分という広大なバナナ農園を成功させた田辺ファミリーのドリカムストーリーと、その立役者となったマジカルなバナナが、どんな場所でどんな人々によってどのように育てられ、収穫され、運ばれているのかを、たくさんの写真やエピソードとともにお伝えしました。 私が訪ねた当時、田辺さんのバナナはまだアメリカにしか輸出されていず日本では売られていなかったのですが、今から15年くらい前、なんとコンビニエンスストアの「ローソン」で発見!各地のスーパーマーケットでも時折発見することがあるので、ぜひ探してみてくださいね! そうそう、今回はなんと田辺農園バナナの大ファンのKさんがご参加くださっていて、
「ウチは主人が毎朝1本バナナを食べるので、いろんなバナナを試してきたんですけど、田辺農園のバナナは他のバナナと全然違うの!香りもいいし実もしっかりしていて、食べ終えた後の皮を生ごみ入れに捨てておいても、なぜか黒くなりにくくて臭くないんです!」
と熱く語ってくださり、部外者の私まで何だか誇らしいような嬉しい氣持ちになりました。
田辺農園のバナナは、EM菌によって発酵した健康な土地で育っていて化学肥料不使用。(私が訪ねた時は農薬も不使用とのことでした)なので、皮が黒くならない・匂わない…の秘密は、そこらへんにあるのかもしれません。 Kさんのお声を田辺さんや農園の皆さんが知ったらきっとどんなにか喜ぶはず。ぜひお伝えしたいです!
さて、そんなこんなのスライドトークの後は……
田辺農園産マジカルバナナの、マインドフルネス食体験! お刺身風にスライスしたバナナを、まずはじっくりと眺め、香りを嗅ぎ、心の中でその名を呼んで、おもむろに一切れをお口の中へ。 目を閉じてゆっくりと、食感、歯ごたえ、甘味、酸味、旨味…を味わい、時間をかけてしみじみと、体の中にしみこんでいくバナナの余韻を楽しんでいただきました。
二切れ目からは「バナナのお刺身」として、たまり醤油をつけての食体験。「まるでトロみたい!」「ビックリ!」「美味しい!!」と、五つ星をいただきました(≧▽≦) でもね…考えてみれば、このバナナのみならず、私たちの命や暮らしを支えてくれているありとあらゆるモノはみーーーーーんな、どこかで誰かが、地球の素材にアイデアや労働力を注いで生み出したモノたち。すべてのモノに、地球と人の命や時間や働きが入っているのです。
「田辺さんのバナナはその一例に過ぎないのだ」ということもじっくり噛みしめていただいた、静かで奥深いひとときでした。(˘︶˘).。.:*♡
その後は…もりたカフェさんのランチをいただきながらのおしゃべりタイムへ💕
このランチメニューの一つ一つにも、原料、加工、運搬、販売…それぞれの過程に、地球各地の恵みと無数の人々の働きが入っているんですよね…(˘︶˘).。.:*💕
いや~奇跡のようにありがたいことです!!!
…と思いつついただくと…いつもに増してどれもこれも、しみじみ大満足の美味しさでした!(˘︶˘).。.:*💕
ランチ後は、ミカンズコーヒーによる2種類目の手煎り生鮮コーヒーをいただきながら…ゆうこりんが選んでくれた夢にまつわる絵本『ちいさなメイベルのおおきなゆめ』の読み聞かせから第二部スタート!
読み聞かせのあとは、「いとなみ大学式・夢を叶えるワークショップ」の始まりです! これは、以前北海道で一級建築士の黒岩昭彦さんとご一緒した仕事で黒岩さんから教わったワークショップのスタイルで、相互理解や共同創造が促される効果的で楽しいWSであることを実感していたので取り入れました。 やり方は、
➊自分の夢・やってみたいことを紙に書き出す。(この日はバナナがテーマだったので、2本のバナナ型に切った紙の裏表を使って最大4つ書いてもらいました)
➋2人組になり、1人がもう1人に、自分の夢ややってみたいと思っていることを5分間語り、聴き手は愛を持って語り手の話をひたすら聴く。
➌聴き手が語り手に、「その夢ややってみたいことのために自分ができること(どんなに些細なことでもOK)&聴いて感じたり心に湧き上がってきたこと」を愛を込めて5分間伝える。
➍ここまでをいったん全員にシェア。語り手だった人が「自分の夢」と「聴いてもらってどんな感じがするか」を一人ずつ発表し、司会者がそれをホワイトボードに書き出す。
❺語り手と聴き手を交代し、終わったら再び一人一人の夢と感想を全員にシェアし、司会者がその内容をホワイトボードに書き出す。
…というもの。
「すごくシンプルなんだけど、その場にいる人々の夢ややりたいことがわかってお互いの理解が深まり、シンクロが起きてその場で仕事が生まれたりするんだよ!!」 と教えてくださった当時の黒岩さんのお言葉通り、今回も参加者みなさんの胸の内に灯っている情熱がイキイキと情報共有され… 「え~!それ私も興味あります~!!」
「そういう人と出逢いたかった~!」
「それならちょうど私の知り合いが…」
…などなどの声が飛び出し、シンクロや情報交換が起きて場の温度が2~3度アップした感じに…ヽ(≧▽≦)丿
みなさんそれぞれいろんな夢や「やりたい!」をお持ちで、お話を聴いているだけでそれらが実現しているヴィジョンが浮かび、めっちゃワクワク💕 もりたカフェのママさんも「それ、ぜひウチでやってください!!」と合いの手を入れて下さり、今後、今回の参加者さんたちのコラボ企画もいろいろ生まれそうで、楽しい見通しに胸が躍りました。(ぜひ実現していきましょうね!!!ヽ(^o^)丿♪)
皆さんそれぞれビックリするほどいろんなワザや「好き!」をお持ちで、私はあまりの宝の山感に「ここに集まってる人だけで会社ができるんちゃう?!」とコーフンしました(≧▽≦) そんな中でも私にとってことさら印象的で、今もダイヤモンドのように胸の中で光っている90過ぎのN子さんとの一コマがあるので、ここに書き残しておこうと思います。
今回の参加メンバーの中で最高齢だったN子さんがバナナ型の用紙に書いてくださった夢は、「歌いたい!」という一言。 たまたまN子さんのお向かいに座っていた私は、その夢について、N子さんの横に座る娘さんと共にお話を聴いていました。
すると最初はしきりに「歌ってって言われてもムリよ」とおっしゃっていたN子さんが、お話の途中で突然スルスル~ッとお得意の唱歌(私は初めて聞いた美しい曲)を歌い出し、私と娘さんが驚いて息を呑んでいるうちに淀みなく2番まで歌い上げたのです! しかもその歌声がビックリするほど凛と優しくのびやかで…私は突然の展開に言葉も忘れN子さんの様子に見入ってしまい、しばらくしてハタと、自分の目から涙があふれているのに氣づきました。
娘さんからの事前情報によると、実はN子さんは認知症と診断されていて、ご本人の発言からも何となくそれを認識されているのかな…と感じていたのですが、「好きなこと」「叶えたいこと」をきっかけに目を見てお話を伺っていくと、嬉しそうにしっかりとした口調でいろんな話をしてくださって… 「もう歌詞も忘れちゃったし…」と言った直後にスーッと歌い出し、まるでステージで独唱しているかのように落ち着いた様子でのびやかに、2番までよどみなく歌い上げたお姿は圧巻でした。(周りの皆さんはそれぞれ語りのワーク中だったので、私とN子さんの娘さんだけがその歌声を聴くことができたのでした)
これまで見ていた景色に空から急に光が差し込んできて風景全体がキラキラと輝きを増して見える時のように、この出来事は私にとって、人が持つ美しい可能性と「好きなこと」や「夢」が持つパワーを突然目の当たりにさせられた、まぶしくて忘れられないワンシーンとなりました……✨ こんな奇跡がたくさん起こるかもしれない『歌声喫茶@もりたカフェ企画』も、ぜひぜひ実現させたいです!!ヽ(≧▽≦)丿
共創仲間のミリーちゃん、ゆうこりん、森田ご夫妻、そして…共にこの時空を創ってくださった参加者の皆さん、本当にありがとうございました!今後ともよろしくお願いいたします!🙇💕
次回『旅するみかんCafé②』は、1月に開催予定!今度は北欧への旅を考え中です(^_-)-☆今回ご一緒した皆様も、新たな旅仲間となる皆様も、どうぞどうぞお楽しみに~ヽ(≧▽≦)丿🌈
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