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景色づくり、はじめました。


去年の11月

10年ぶりに九州を旅しました。

晴天の阿蘇さん↑

なつかしい人々にも あたらしい人々にも 会うことができ

なつかしい町にも はじめての町にも 行くことができました。

<九州旅のアルバムスライドショー

(写真にカーソルを持っていくとコメントが読めます

旅のきっかけは

春に制作したCDの売り上げから10万円を寄付した

災害復興ボランティアグループ「南阿蘇よみがえり

活動する人々や

そのグループが活動する場所で暮らす人々に

会いに行こうと思ったこと。

寄付するきっかけになった

歌うたいピカレと電話で話したときに彼が言った

「お金もうれしいけど

 人が来てくれることがいちばんうれしい」

という言葉が

じわーんと胸にしみたから。

熊本地震では

被害がひどかったエリアとそうでもなかったエリアが

かなしいくらい くっきりと分かれていて

私が滞在期間中お世話になった友人宅は

あまり被害がなかったエリアにあったこともあり

震災の爪あとを目の当たりにする機会は

ほとんどなかったのですが

大きな被害を受けた村で暮らす

一人の女性が言った言葉が 深くこころに焼きつき

あとあとまでずっと 胸の中で こだましつづけていました。

「震災以来いつも

 壊れたものに囲まれて暮らしてる。

 まだまだ全然復興されてなくて

 あっちもこっちも 壊れたものだらけ。

 毎日 壊れたものばかり見て暮らさなきゃならないのが

 ほんとうにキツイ…」

その日以来

身の周りのモノを見る目が 少し変わりました。

彼女のおかげで

意識 無意識にかかわらず

自分が 目にするモノたちから

多大な影響を受けていることに気づいたから。

目にする景色を 少しでも ここちいいものにしたい。

私のつくる景色が ここちよいものになってゆけば

その ここちいい景色は きっと

人づてに モノづてに 気配づてに

少しずつ ジワジワと広がって

やがて 彼女のもとにも 届く…

そんな気がして 祈るように

汚れていた窓を拭き

破れていた服を繕い

ホコリをかぶっていたモノたちを磨き

必要なくなった棚をジモティで売り…(笑)

そばにいてくれるモノたちに 愛を注入し

心から愛せるモノたちだけと 暮らすことに決めて

自分にとって ここちいい景色づくりを 始めたら

見るだけでうれしくて ほっこり すっきり…

景色のあちこちから 噴水のように

ヒーリング光線が 放射されている感じなのです(笑)

“ヒトは食べものでできている”

とよく言われるけれど

ヒトは

目からも 鼻からも

耳からも 皮膚からも

舌からも 指先からも

食べてるんですねぇ~

そうしてきっと

そうやって取り入れた いろんな養分をエネルギーに変えて

目や鼻や口や毛穴から 放ちながら 生きてるんじゃなかろうか…

そう考えると

めぐりめぐって 結局

ぜんぶが私のカケラで

私はぜんぶのカケラなんだなぁ…

しみじみ思えてくるのです。

さてさて

今日はどんな景色を

つくって 食べて

放ちましょうか…


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