top of page

【クリエイティ部】甘夏酵素ジュースづくり

あれよあれよという間に一か月が過ぎてしまいましたが、6月12(日)13(月)に開催した【クリエイティ部】甘夏酵素ジュースづくりワークショップの様子をシェアしたいと思います。(写真を提供してくれた、高野優さん、原智彦さん、そして、掲載を快諾してくださった参加者の皆さんに感謝!)


地元在住の方々をはじめ、東京や関西からも参加してくださり、みんなでおしゃべりしながら着々と手仕事を進め、皆さんに約1,5リットル分の酵素ジュース原液をお持ち帰りいただきました。


使用したお一人分の材料は、以下の2つ。


◎熊本県水俣市袋地区で、不知火海の潮風と太陽の光をたっぷり浴びて育った、無農薬無化学肥料の完熟甘夏750g(20年弱おつきあいがある、「からたち」さんから取り寄せたものです)


◎食の安全に特化した生活協同組合「生活クラブ」で販売している『素精糖』(サトウキビのミネラル分が残っているブラウンシュガー)750g


甘夏酵素ジュースづくりは「刻み作業」が多いので、一人でやると黙々と進めることになり修行チックになりがちですが、仲間がいると一氣に氣楽な雰囲氣に♪(≧▽≦)🍊✨

こういう手仕事は、何人かでやると断然楽しくて効率がいいのです。

そして!甘夏酵素ジュースづくりに欠かせないのが、コレ!!!↓

あるとなしとじゃ大違いの神器「ムッキーちゃん」

白い方は外側の皮むき用で、オレンジの方は内側の房の皮むき用。これがあると作業効率が上がるだけでなく、きれいに向けるので氣持ちよくて、私はちょっとしたトランス状態に没入します。笑 いい道具って地獄を天国にしてくれるんですよね~!発明した人、リスペクト!


今回使用した甘夏は、熊本県・水俣市で「自分たちの体が毒でやられたんだから(水俣病のことです)、自分たちは絶対に毒は使わん!」と決意し、農薬や化学肥料を一切使わずに柑橘づくりを続けてきた農家の皆さんによる、完熟甘夏。(「からたち」さんから、ぜひお買い求めくださいね!水俣の様子や生産者の方々の想いをつづったエッセイも、お読みいただけると嬉しいです)


私がこの甘夏と出合ってから今に至るまでのダイジェストストーリー(「からたち」の皆さんとの出逢いや、水俣や水俣病などについて)をお知らせした後、一つ一つの甘夏をタワシでゴシゴシ洗って汚れを落とし、加工作業スタート!


実も、外側の皮も、内側の房の皮も、種も、余すところなく丸ごと大切に活用します。


↓ムッキーちゃんのおかげで、すばやくキレイにむけましたーヽ(^o^)丿♪

房の袋は、みじん切りにして混ぜ込むとシコシコして生ジャムの食べ応えが増す!と、私は思っているので、今回はそのやり方をお伝えしました。


なんかいいよね~この風景! 手仕事仲間、って感じ♡

外側の皮は千切りに、内側の皮はみじん切りにして甘夏の実と合体。下ごしらえが整ったら、全体の重さと同量の砂糖(定説は「1.1倍」ですが、私は同量で充分だと思っています)を加えて、「手で混ぜ混ぜ」スタートです!


発酵食品をつくる際は、手に付いている「常在菌」が欠かせないので、混ぜる直前に水やお湯で手を洗い、その手を“拭かずに”<甘夏+砂糖>のボウルに入れて、混ぜ混ぜ作業をしていきます。

「甘夏蜜の海に両手のひらと指をどっぷり入れて、砂糖のザラザラ感がなくなり、なめらかなハチミツ状にトロッとしてくるまで、丁寧にまんべんなく混ぜ混ぜする」という作業は、得も言われぬ背徳感と恍惚感を感じることができる、禁断の快感体験(笑)。


感性がにぶりがちな現代社会においてはことさら老若男女に体感してほしい、手と指先の感覚が活性化するであろう魅惑の作業です。(≧▽≦)


今回はサトウキビのミネラル分がちゃんと残っている「素精糖」を使ったので、ちょっとダークカラーに。


酵素ジュースづくりには精製された白砂糖がいい、という説もありますが、私は経験上、「白砂糖より素精糖の方が旨味が深いし体にもいい」と思っているので、素精糖を愛用しています。


そうそう、時折「三温糖」にもミネラルが残っていると思っている方がいらっしゃいますが、三温糖は、“精製した白砂糖を焦がして色をダークにしているだけ”なので、ご注意くださいね!

で、じゅうぶん混ざったな~と思ったら手を抜いて…お待ちかねの「なめなめタイム」!(≧▽≦)(めぐちゃん、写真掲載へのご快諾に感謝!笑)

甘夏のさわやかな香りと酸味が、ハチミツみたいにとろり~んな甘さと相まって、発酵前でもすでにめちゃウマ!


この「なめなめタイム」は、酵素ジュースづくりにおける「至福のクライマックス」だと私は思っています。笑


見て見て!↓ これが、「混ぜ混ぜ」後の状態。発酵前だけど、すでに美味しそうでしょ~(≧▽≦)

↑これを発酵させる際には、内側が透けて見える大き目のガラス容器などに移し、軽くフタをして常温で保管。毎日一度は揺らしたりヘラで混ぜたりして、菌ちゃんを攪拌・刺激してあげます。


注意点は、発酵段階では、内容物と同量くらいの空間ができる大きさの容器を使うこと。発酵すると中身がブクブクして盛り上がってくるので、空間が少ないと中身があふれ出してしまう可能性が高く、空間がなくてフタがぴっちり閉まっていると、発酵力で爆発する可能性もあって危険です。ご注意くださいね!(私も何度かバクハツの憂き目にあって悔やんだことがあります(≧o≦) 💦)


ブクブク泡立ってきたら、発酵がうまくいっている証拠。3~4日経つと実が上部に浮き、液体が沈殿するかたちで二層に分離してきます。


混ぜてもすぐ二層に分離するようになったら、酵素ジュースの出来上がり。(季節にもよりますが、25度くらいの氣温なら、常温で置いておけば通常は3日~一週間くらいで「混ぜてもすぐ分離する状態」になります)


そのままにしておくとどんどん発酵が進んでアルコール化し、しまいには酢になってしまってジュースとしては楽しめなくなるので、発酵を止めるため上部に浮いた実を取り出し、液体を目の細かいザルで濾し、固形物のない状態にしてガラスビンなどで保管します。


固形物を含まない液体は、常温保存で1年くらいの間、ジュースとして美味しく飲めると思います。(アルコール化しても問題なければ常温保存でOKですが、アルコール化を避けたい場合は、半年以内に飲み終えるか、冷蔵保存がオススメです)


取り出した実(私は「発酵生ジャム」と呼んでいます)は、製氷機に入れて冷凍したり、冷蔵庫で保存しておくと、ドリンク、お菓子、料理…に使えて便利で美味しいですよ~!


加熱すればそのまま「ジャム」になるので、びん詰めにして脱氣しておけば、常温でも1~2年もちます。


種は、日本酒やホワイトリカーに漬けておくと、柚子の種同様、化粧水や自然薬として使えます。種に含まれるペクチンは保湿成分があり、アルコールに漬けておくと数週間で液体がトロッとしてきて、美容液のような感覚で使えます。


ただし、これを塗った後で日光に当たるとかぶれたり火傷状態になる可能性があるので、夜寝る前など、日に当たることのない時間に使ってくださいね!

この日ランチにお出ししたのは、父・フミさんの無農薬無化学肥料バイオステビア農法で育った野菜、自家製スパイス(フミさん畑産「ターメリック」「唐辛子」「にんにく」「ショウガ」を中心に配合)、甘夏やイチゴの酵素生ジャム…をたっぷり入れて作った、「特製発酵フルーティーカレー」。


↑1日目はベジタリアンメニュー(写真を撮り忘れて残念!)で、この写真は2日目のノンベジメニュー。写真は、「ジャンボズッキーニステーキの青シソのせ(右)」と、「生活クラブ生協の国産手羽先ソテー・自家製玉ねぎと庭の山椒のせ(左)」です。

こちらは、デザートの「自家製パンナコッタのフルーツポンチ・甘夏と発酵いちご添え」。


食前に数種類の酵素ジュースと生ジャムも試食したので、皆さんおなかいっぱいに♡(≧▽≦)


後日、「二層に分かれました!」「ジュースできました!」「美味しく飲んでます!」などなどのメッセージもいただき、めでたしめでたし!ヽ(^o^)丿♪


今、我家の冷凍庫には、フミさん畑で毎日ザル一杯ずつ採れる無農薬無化学肥料イチゴがたんまり保存してあるので、今度はそれを使って、季節外れの「イチゴ酵素ジュースづくり」や「万能・夏野菜ソースづくり」の【クリエイティ部活動】をやろうかな~♪と考え中。


ビンを開けたらすぐ食べられるビン詰め保存食は、『スローなファーストフード』。安心して食べられる季節ごとの畑の幸を、今後も縁ある方々と楽しく分かち合っていきたいな~と思っています♡







bottom of page