top of page

2023年、明けましておめでとうございます🎍

1月も早半ばですが、どんなお正月を過ごされていたでしょうか? 私はこれまででいちばん年末年始感を感じない年越しでしたが、元旦に食べたお雑煮は、自分史上もっとも美味しくできた氣がして大満足。


母から引き継いだお雑煮づくりには梅型に型抜きした大根と人参を入れるのですが、作り始めてから「人参がない!」となり、生の人参の代わりに父が漬けたぬか漬けの人参を燻製にしたものを使ったのが、どうやら功を奏したみたい。

型抜き人参の残りをみじん切りにして汁に入れたら、干しシイタケの戻し汁とともにこれが実に味わい深い出汁となり、滋味あふれるお雑煮(写真右端下)が出来上がりました。(お餅はご近所さんからいただいた、新潟のお米の杵つき餅です)

昨年亡くなった母が仲間入りしたお仏壇にお参りをした後、お線香の香りを感じつつ、いよいよ新年の初ごはん。


作ったおせちは、紅白なます(父の畑の瑞々しい大根と人参で)、黒豆煮(我家のはこんにゃく入り。お豆は近所の無農薬農家さんにいただいた大粒の黒豆。お豆とこんにゃくの歯ざわりのハーモニーが絶妙で、今年は特にふっくら美味しく炊けました)、写真がなくて残念ですが、数の子(毎年、札幌の伯父から送られてくる最高級の塩漬け数の子で作ります)、うま煮(父の畑の大根、人参、筍芋、レンコン、生活クラブの鶏肉、生芋コンニャクで)。 干し柿は長野の親戚が送ってくれた手作り。昆布巻きは生活クラブから。伊達巻と紅白かまぼこは小田原の老舗・鈴廣のもの(父の畑のワサビ菜を添えたら、色も味わいも絶妙に調和しました)。父の好物の酢だこは、父が行きつけの魚屋さんから買ってきました。 以前、鈴廣の社長さんからお話を伺う機会があり、昔から自然素材にこだわって化学物質を使わない製品づくりを貫いていると聞て感動して以来ファンなのですが、今回お正月食材を買いに行った際、ちょっとオトクな買い方を発見。笑 お正月用のかまぼこや伊達巻がずらりと並ぶ陳列棚のはずれに普段使いの練り物コーナーがあり、そこにお正月用と同じ原材料で容量が少しだけ少ない鈴廣のかまぼこが、お正月用かまぼこの半額で売られていたのです。 きらびやかなお正月用の棚に比べひっそり地味~に置かれていましたが、「そうか~お正月用のパッケージになるだけで倍の値段になるのね~」と合点し、まんまと年末商戦にあおられ一度はカゴに入れていた『お正月用かまぼこ』を棚に戻し、クリアになった頭で『ふだん用』をチョイスしたのでした。笑

食事の前には、一年に一度元旦だけに食卓に登場する、父母の結婚式の三々九度で使われたという朱塗りの盃で、父と代わりばんこにお屠蘇を酌み交わし、その後は母の実家で使っていたというこれまた朱塗りの小さな金箔盃で、おせち料理とともに吟醸酒をいただきました。(イケてない近所のスーパーで買ったのに、このお酒がビックリするほど美味しゅうございました。笑)

金箔が分厚く塗られたこの古い盃は、母の実家から受け継がれた我家の宝物。ひっくり返すと盃の裏に「高梨(母の旧姓)」と小さな筆文字があり、この盃でお屠蘇を飲むと、大家族だった母の実家のお正月の風景が立ち上がってくるような氣がします。 …という風情の食事をしてやっと、少しだけお正月の実感が湧きました。私が大人になるまでに家族で囲んでいたおせち料理はもっとゴージャスで年末からよく母に仕込みを手伝わされていましたが、今となってはそれも懐かしい思い出。


当時は世間も私も「おせち料理は家庭でつくるもので、買うなんてとんでもない!」という感じでしたが、数年前から私も昆布巻きや伊達巻を買うように。自分と家族と世の中の変化を実感しています。


母が亡くなって初めての今年のお正月は、がんばらない最小限のおせち料理を父とゆっくり味わい、初めて聴く父の昔話に昭和初期の映画を観ているような氣分になったりしつつ、心身ともにとっぷりと満たされ、穏やかで幸せな元日でした。


7日(土)は、3人の甥っ子がいる弟家族5人+わんこ1匹がやってきてタコ焼きにチャレンジ。ヤマトイモが多過ぎたせいか、小麦粉が少なすぎたからか、はたまた鉄のたこ焼き器が新品でこなれていなかったからなのか、初タコ焼きはまったくもって大失敗の巻でしたが(笑)、それをなんとか食べられる状態にアップサイクルすべくみんなで知恵を絞ったのも、また思い出になったかな。笑


なんだかんだ言いながら、甥っ子3人もエプロンをして、弟、お嫁さんともどもみんなでワイワイ食卓の準備ができ、おばちゃんは大満足。笑 三兄弟は、大学生、高校生、中学生…とすっかり大人びてきたものの、反抗期を脱し大人になってきたからなのか、無口だったここ数年とは違い今年は何だかとっても自然体でやわらかに会話でき、嬉しい限り。近況や想いもすんなりいろいろ話してくれて理解が深まり、あったか~い氣持ちになりました。(˘︶˘).。.:*♡


後半は去年から恒例になった書初め大会。一人一人思い思いの「今年の一言」を半紙に向かってしたためました。

私は年末に脳裏に浮かんだ「彩」を今年の一言に決定。書き直しナシの一発で仕上げ、スカッと幸先のいい氣分になりました。


まぶしい成長っぷりの甥っ子たちそれぞれの彩や、家族みんなの「一言」ともシンクロしながら、レインボーな一年にしようと思った次第。


本年も、どうぞよろしくお願いいたします!ヽ(^o^)丿♪

Comments


bottom of page